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大人のおしゃれ手帖 5月号

大人のおしゃれ手帖 5月号
連載ブックレビューページ 「大人の図書室」をBOOKLUCKが担当させていただいております。
今月号はエッセイストの酒井順子さんにインタビューをさせていただきました。

震災から一年経ち、あのとき被災地の独身の人はどうしていたんだろう?という疑問に答えを求め、独身の被災者約50名を訪ね歩いた酒井さん。同じ"独身”という立場から、ひとりひとりの声を丁寧に拾い上げて本を執筆。デフォルメせず、酒井さん自身はひたする収集して提示する、という役割に徹してありのまま事実をまとめています。
「家族の絆」が強調される一方で、報じられることのなかった独身者たちの震災当時とその後の物語をまとめた『地震と独身』は、「独身と日本の今」を鮮烈に描き出しています。

「あの人がすすめる、その時こんな本」のページでは、写真家の中川正子さんが自身の新しい写真集『IMMIGRANTS』と絡め、谷川俊太郎さんの著書『みみをすます』を、生きることのよろこびを確認する本としてピックアップ。
新しい写真集は、震災後に岡山へ移住を決めた仲間たちの暮らしの断片を切り取り、「あたらしく始める物語」を再構築しようと試みたもの。凛と背筋の伸びる思いがするブックレビューです。